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コラム

理論とデータの力:ビジネスリサーチラボの提供価値とは

コラム

ビジネスの世界において専門性とは何でしょうか。本鼎談では、ビジネスリサーチラボ 代表取締役の伊達洋駆、マネージャーの藤井貴之、チーフフェローの能渡真澄の三名が、日々の業務で直面する挑戦と、そこで発揮される専門性についてお話します。

三名の取り組むプロジェクトは多岐にわたります。組織文化の調査、人的資本の分析、適性検査の開発、さらには学術論文の執筆に至るまで。その中で三名は、学術的知見とビジネスの現場をつなぐ架け橋として機能しています。時に曖昧な状況の中で「とりあえずやってみる」勇気を持ち、時に複雑なデータ構造に向き合い、また時に「効果が認められない」という厳しい結果をクライアントに伝えなければならないこともあります。

本鼎談では、強みを活かせたプロジェクト、顧客からの反応が良かった経験、難易度の高い挑戦、成長を実感できた瞬間、そして会社の価値観を体現できた取り組みについて、三者それぞれの視点から語っていきます。その語りからは、データと理論を融合させることの価値、クライアントとの信頼関係の構築方法、そして「学術的知見を使うだけでなく還元する」という持続可能な姿勢が浮かび上がってきます。

専門家として輝く瞬間とは何か。それは単に知識を持つことではなく、その知識を通じて他者に価値を提供できた時なのかもしれません。この鼎談が、専門性について考える一助となれば幸甚です。

専門性が光る瞬間とは

伊達:

今回は鼎談ということで、最近どのようなプロジェクトに取り組んでいるのかを話していきたいと思います。早速ですが、私から5つほど質問を用意してきました。それぞれについて経験を共有していきましょう。初めに、「最近、自分の強みを活かせたプロジェクト」について聞いてみたいと思います。藤井さん、どうですか。

藤井:

私が強みを活かせたと思うのは越境学習のプロジェクトです。このプロジェクトの特徴は、インタビューを実施するという、普段の当社のタスクの中では経験する機会の少ない内容だったことです。日程調整なども含めてコーディネーション能力が問われました。

自分自身も当社としても勝手の違うタスクで、「こういう進め方がベスト」という確立された知見がまだありませんでした。そうした中で、私の「こだわりすぎない」「とりあえずやってみる」という姿勢が活きたと思います。

伊達:

不確実性や曖昧性が高いプロジェクトでは、完璧な答えを求めすぎずに進めていく力が重要になります。越境学習のプロジェクトでは、データの分析や考察においても自由度が高く、腕の見せどころでしたね。

能渡:

「とりあえずやってみる」精神は、私はあれこれ考えすぎて手が動かないきらいがあるので、見習いたいところです。

伊達:

能渡さんはどうですか。

能渡:

私の場合は、クライアントワークの文脈を少し超えたところにある、論文執筆のプロジェクトで特に強みを活かせたと考えています。とあるクライアントワークの中で始まった調査でしたが、そこから得られた知見が興味深いものでした。レビューの段階で有用な理論整理ができていて、実証されていない研究領域だったのです。

クライアントワークにおいて興味深い結果が得られたことで、「これは学術的な価値がある」と判断し、学術研究化プロジェクトとして社内で進めることになりました。その研究が、学会の研究発表大会にて優れた発表として大会CFPCall For Papers:学術論文としての投稿募集)に選出され、最終的に論文としてアクセプトされるに至りました。

私はデータ分析と学術理論の整理が自身の強みだと思っているので、それらを活かして学術的な成果として形にできたことは満足しています。

伊達:

クライアントワークから学術論文まで発展させるというのは、ビジネスと学術の橋渡しという私たちの存在意義を示すものだと思います。裏を返せば、当社のクライアントワークは、ときには学術的な発見に匹敵するような精度や質を持っているということでもあります。

藤井:

普段の仕事の中でも、実は論文になりうる発見がたくさん含まれています。

伊達:

私たちの仕事は理論を参考にしつつ厳密な分析を行うことですからね。では、私からも強みを活かせたプロジェクトを話しましょう。

私の場合は、あるIT企業の組織文化に関する調査プロジェクトです。組織文化のサーベイを作ること自体は何度も経験してきましたが、「こういう課題がある」「これを測定したい」など、様々な論点が出てきました。

情報が多すぎて方向性を見失いそうになる中で、理論的な枠組みをもとに整理できたことが一つの成果でした。何を測定すべきで何は測定しなくて良いか、その枠組みで整理し、分析方針も検討できました。これまでの研究知見の蓄積という強みが活きたプロジェクトだったと思います。

能渡:

理論枠組みによる整理は重要ですよね。クライアントの方々もたくさんの情報や要望を持っていて、それらひとつひとつを全部満たそうとすると収拾がつかなくなることがあります。そこで理論的な観点から「ここがポイントです」と整理できることは価値になります。

伊達:

特にカルチャーという目に見えにくいテーマでは、そうした整理がないと主観的な議論に終始してしまう危険性があります。だからこそ理論という軸が重要になるのですね。

顧客満足が高いプロジェクト

伊達:

次に、「最近顧客からの反応が良かったプロジェクト」を挙げていきましょう。今度は私から話したいと思います。

ある大手企業のプロジェクトがあります。人的資本の開示とエンゲージメント向上を目的に、エンゲージメントの要因を既存データから検証するという内容でした。印象に残っているのは、初回の打ち合わせで参加者全員に「このプロジェクトに何を期待していますか」と一人ひとり聞く機会があったことです。

藤井:

プロジェクトへの期待を組織として聞くことはあっても、個人個人に聞くことは少ないのではないでしょうか。

伊達:

はい、これによって会社全体としての方向性だけでなく、個々人がプロジェクトに求めていることも把握できました。例えば「人的資本の開示に活かしたい」という人もいれば、「分析方法を詳しく知りたい」という人もいて、それぞれのニーズに合わせた情報提供ができました。

結果、プロジェクトに関わる全員が「参加して良かった」と思えるような満足度の高い結果につながりました。チームの多様性を活かすという点で、学びの多いプロジェクトでした。

能渡:

私も同じくそのプロジェクトを挙げたいと思います。私はデータ分析を担当していましたが、データが非常に複雑な構造を持っていました。それをまず分析できる形に整え、さらに適切に分析していくという2段階で専門性を発揮する必要がありました。分析では、時系列データとしての特徴を加味した上で、個人を部署でネストしたマルチレベルの観点を取り入れた結果を提供し、高い評価をいただけたと思います。

藤井:

奇遇にも私も同じプロジェクトなのですが、少し違う観点もあります。このプロジェクトではデータドリブンにモデルを検証すると同時に、理論的にも検証し、統合モデルも提示しました。データ分析についても納得いただけましたし、モデルとして示したものについても、先方が社内で目指しているところと合致しているというフィードバックをいただけました。

理論とデータの両輪がしっかりしていたことで、「なるほど、これが私たちが目指すべき方向性なのか」という納得感を生み出せたのではないかと思います。

伊達:

理論的な裏付けがあることでクライアントの納得感は違いますよね。データだけではなく「なぜそうなるのか」という理由が説明できることは強みだと感じます。

能渡:

特にこのプロジェクトでは、複雑なデータ構造をきちんと理論と結びつけて検証して結果が示せたことが成功の鍵だったと思います。

高い難易度に立ち向かう

伊達:

「最近、難易度が高いと感じたプロジェクト」について話題を移しましょう。藤井さん、どうでしょう。

藤井:

難易度が高いと感じたのは、ある適性検査の開発プロジェクトです。クライアントが作成した質問項目をこちらで確認し、修正点をコメントしたり、「学術的にはこうした方が良い」という解説をしたりする機会がありました。

難しかったのは、学術知見に基づく提案に対して、クライアントがなかなか納得感を持てないケースがあったことです。統計的な知識や質問項目作成の知識が前提として必要な場合、その背景にある学術的な考え方を分かりやすく説明するというバランスが難しいと感じました。

伊達:

統計分析や心理測定については、「なぜそうするのが良いのか」を直感的に理解してもらうのが難しい場面もあります。

藤井:

「こうした方が学術的には良い」と言っても、それが実務的にどう役立つのかという点で納得していただく必要がありました。理論だけでなく実践的な価値をしっかり伝えることが重要でした。

能渡:

私が難易度の高いと感じたのは、通常とは異なる方法で概念を測定し得点化したいと希望があった案件です。従来の統計学的なアプローチでは測定や得点化が難しいものを捉えようとする挑戦的なプロジェクトでした。

特に、既存研究の中でもクライアントが捉えたい概念を測定する尺度が他になかったため、どう測定して得点化するのが学術的に適切なのか、そしてその測定結果の妥当性検証がうまくいくのかについて予測・検討することが非常に難しかったです。

伊達:

既存の理論的枠組みがない中で、新しい測定方法を確立するというのは、ある意味で研究開発に近い取り組みですね。

能渡:

実践的には「こういう概念を測りたい」というクライアントのニーズは理解できるのですが、学術的には測定方法が確立されていない状況でした。市場から生まれたアイデアを学術的な厳密さを保って実装していくというのは、チャレンジングでしたがそれだけに面白さも大きかったです。

伊達:

未知の領域に踏み込むプロジェクトは、成功したときの価値も大きいですよね。

私が難易度が高いと感じたのは、ある企業の採用に関する調査です。特に面接の分析を行ったのですが、「面接があまり機能していない」という結果が出ました。

藤井:

難しい状況ですよね。組織として重視している選考プロセスに対して「効果が認められない」と伝えるのはデリケートな問題だと思います。

伊達:

これをどうフィードバックしていくかが難関でした。長年実施している取り組みに対しては、事実を伝えるだけで簡単に受け入れられるものではありません。さらに、どうすれば改善に向けて前向きな気持ちを持ってもらえるか、というのは難しい課題でした。

能渡:

「悪い知らせ」をどう伝えるかというのは、コンサルティングの真骨頂ですよね。

伊達:

分析結果を伝えるだけでなく、なぜ機能していないのかという踏み込んだ考察も行いました。面接の精度を下げるバイアスなど、面接研究で知られている要因を踏まえて説明し、さらに「この企業だけの問題ではない」と、他社でも同様の課題があることを伝えました。

改善のための提案も同時に行ったことで、「問題の指摘」ではなく「解決策の提案」という前向きな文脈に変えることができたと思います。無事、改善への道筋が見えて、クライアントからも感謝の言葉をいただけました。

藤井:

「問題」から「改善の機会」へとフレーミングを変えることで、受け入れられやすくなったのですね。

伊達:

どんなに正しい分析結果でも、受け入れて、より良い状態に向けて進んでいかなければ意味がありません。

プロジェクトを通じた新たな学び

伊達:

「最近、成長できたと感じるプロジェクト」について話していきましょう。能渡さん、お願いできますか。

能渡:

私が成長できたと感じたのは、ある企業の大規模調査プロジェクトです。膨大な数の労働者を対象にした調査で、検証事項そのものに対するクライアントの関心も大きかったと記憶しています。

まず、調査で取り上げる概念を文献レビューから理論的に整理する段階で高いハードルを感じました。膨大な先行研究から、このプロジェクトに適した枠組みを見つけ出す作業は骨の折れるものでした。また、測定に関しても特殊なニーズがあり、データ分析の要求水準も高かったです。

伊達:

規模的にも内容的にも挑戦ですね。

能渡:

さらに特筆すべきは、クライアント自身がデータサイエンスの専門性を持っていた点です。私たちとは異なる領域の専門性を持っていて、私も多くのことを学ばせていただきました。

藤井:

良い経験ですね。普段は私たちが知識を提供する立場ですが、逆に学ぶ立場になることで新しい視点が得られます。

能渡:

まさにそうでした。普段の我々の分析とは似て非なるアプローチの視点を知ることができました。この経験は、今後の分析の幅を広げる上で貴重だったと思います。

藤井:

私が成長できたと感じたのは、分析方法をレクチャーしてほしいという依頼を受けたプロジェクトです。統計分析に詳しくない方々に向けて、分析ツールの使い方と分析の考え方を同時に説明するというものでした。どうすれば分析に慣れていない人が理解できるか、どのように説明すれば伝わるのか、試行錯誤しました。

伊達:

教えることで学ぶこともあります。専門知識を持たない人にわかりやすく説明するためには、自分自身が概念を深いレベルで理解する必要があります。

藤井:

特に限られた時間の中での説明は難しかったです。例えば、大学生向けの統計学教育なら、15回分の授業時間をかけられますが、ビジネスの現場では数時間程度の場合も少なくありません。その中で基礎概念からツールの使い方まで伝えるというのは挑戦でした。自分の説明が相手に伝わっているか確認しながら進めていく必要があり、コミュニケーションスキルも磨かれたと思います。

能渡:

私もデータ分析のレクチャーを何度か担当したことがありますが、短時間で伝えるのは難しいですよね。ツールの操作方法を教えるだけではなく、分析について「なぜそうするのか」というところも身につけていただかないと危険です。

分析の意味を理解せずに手順だけ覚えると、思わぬ誤用や誤解釈につながる可能性があります。そのバランスを取るのが難しく、レクチャーを担当するたびに学びがありました。

伊達:

私が成長できたと感じたのは、あるキャリアサーベイです。キャリア関連のサーベイ自体は珍しくありませんが、経営層が直接プロジェクトに参加した点は珍しかったです。

経営層に対してキャリアの重要性を喚起し、かつ経営層のキャリアの考え方を一緒に議論する機会がありました。トップが強く関与したプロジェクトだったのです。

藤井:

経営層の意思決定プロセスを間近で見られるのは学びが多そうです。

伊達:

経営層の関わりは重要である一方で、クライアント内で進めていただくことが多いのですが、このプロジェクトでは経営層と直接フラットな立場で議論することができました。

その中で、立場によって意見が違うことや個人差の大きさを実感しました。キャリアに関する考え方は、それぞれが持論を持っています。同じ経営層の中でも「個人の自律性を重視すべき」という人もいれば「組織としての一体感が大事」という人もいました。

プロジェクトの早い段階で経営層の意見を聞いておくことで、その後の設計や分析結果のフィードバック時の受け止め方に大きな違いが出ることを実感しました。いかに優れた分析結果でも、最初の段階で関与していなかった人にとっては「他人事」になってしまうのです。

藤井:

プロジェクトの成功には技術的な側面だけでなく、人間関係やプロセスの設計も影響するということですね。

会社の価値観を体現するプロジェクト

伊達:

最後のテーマは「最近、ビジネスリサーチラボの価値観を体現できたと思うプロジェクト」です。私からは、能渡さんが最初に挙げた論文化されたプロジェクトについて触れたいと思います。

あれは問題行動に関連するサーベイ開発プロジェクトでした。特に問題行動の目撃者に焦点を当てた部分については、理論的枠組みを用いて整理し、データ収集と分析を行い、さらに学会発表や論文にもつながりました。この点で、当社の価値観を体現できていると思います。

能渡:

私も最初に挙げましたが、そのプロジェクトは当社の強みである高い専門性が特に発揮されたと思いますね。

伊達:

私たちのビジネスは学術的知見を活用して分析やレビューを行い、それを価値に変換しています。つまり、学術的知見を「使う」のですが、論文化を通じて学術界に対しても「還元」することができました。

ある種の公共財を用いる以上、そこに少しでもプラスできれば、良い循環が生まれます。学術的な生態系の一部として、その生態系が少しでも良くなるよう貢献できたかもしれないという意味で、会社の価値観を体現できたと思います。

藤井:

「使うだけでなく返していく」という姿勢は、長期的に見れば私たちの事業の持続可能性にもつながります。

伊達:

学術と実務の架橋という役割を果たすことで、両方の世界を豊かにしていければと思います。藤井さんは、会社の価値観を体現できたプロジェクトはありますか。

藤井:

私は「幸福感」を考えるプロジェクトを挙げたいと思います。このプロジェクトでは、「幸福感」を学術研究から網羅的に探し、深掘りしていきました。そこからアンケートでデータを取り、検証し、幸福感の要素を見出していくという流れでした。

私たちは日常的に学術的知見をリサーチし、データで検証するというアプローチを取っていますが、このプロジェクトでは特に大規模なデータを使いながら、概念も広く集めるという特徴がありました。

伊達:

大きなテーマですよね。一人の研究者が何十年もかけて取り組むようなレベルの課題です。

藤井:

そうですよね。それを一定のクオリティを満たしつつ実行できました。理論的な裏付けとデータによる検証の両方を大規模に行えるのは、当社ならではの強みだと思います。

能渡:

私が会社の価値を体現できたと思うプロジェクトは、ある企業が内製化している分析検証手続きを改良するプロジェクトです。このプロジェクトの特徴は、クライアントが高度なデータ分析スキルを持っていたことにあります。

多くのクライアントワークでは心理測定や分析の基礎知識を説明し適用することが多いのですが、このプロジェクトではクライアントの担当者の方が分析の専門性を持っており、いつも以上に高度な分析手法の適用や、それに応じた修正や改良を求められました。例えば、学術的にもハイレベルな分析手法を用いる助言をしたり、クライアントが書いた分析コードを確認し、統計学や心理測定論を背景にした理由を添えて改良提案するというタスクがありました。

伊達:

非常に高度なレベルの要求です。クライアント側にも専門家がいる状況で価値を提供するというのは、「専門家の中の専門家」としての役割ですね。

能渡:

それも分析精度を高めるだけでなく、クライアントの人事施策に合う形で分析のアウトプットの出し方まで考慮して、改良の提案する必要がありました。

このプロジェクトは、データ分析を高いレベルで理解・実行できると同時に、人事に関する知識があり、さらにアウトプットの実務的な活用方法まで見通せるという複数の専門性を同時に持ちながら、それらを統合できる企業でなければ遂行できない仕事だったと思います。

伊達:

当社のクライアントの中には修士号や博士号を持つ担当者や責任者がいるケースが出てきていますが、そうした専門家に対しても価値を提供し続けていきたいですね。

専門性の高いクライアントに価値を提供するためには、私たちもさらに専門性を磨き続けなければなりません。高いレベルが問われる状況に応えられるからこそ、様々な難易度の高い案件にも対応できるのだと改めて感じます。

能渡:

専門性の追求は、私たちの会社の価値観の中核のひとつだと思います。ただ便利なサービスを提供するだけでなく、一般には手の届きにくい専門性を土台として、質の高い価値を創造し続けることが重要ですね。


プロフィール

伊達 洋駆 株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役
神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している。著書に『60分でわかる!心理的安全性 超入門』(技術評論社)や『現場でよくある課題への処方箋 人と組織の行動科学』(すばる舎)、『越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方』(共著;日本能率協会マネジメントセンター)などがある。2022年に「日本の人事部 HRアワード2022」書籍部門 最優秀賞を受賞。東京大学大学院情報学環 特任研究員を兼務。

 

藤井 貴之 株式会社ビジネスリサーチラボ マネージャー
関西福祉科学大学社会福祉学部卒業、大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了、玉川大学大学院脳情報研究科博士後期課程修了。修士(教育学)、博士(学術)。社会性の発達・個人差に関心をもち、向社会的行動の心理・生理学的基盤に関して、発達心理学、社会心理学、生理・神経科学などを含む学際的な研究を実施。組織・人事の課題に対して学際的な視点によるアプローチを探求している。

 

 

 

 

能渡 真澄 株式会社ビジネスリサーチラボ チーフフェロー
信州大学人文学部卒業、信州大学大学院人文科学研究科修士課程修了。修士(文学)。価値観の多様化が進む現代における個人のアイデンティティや自己意識の在り方を、他者との相互作用や対人関係の変容から明らかにする理論研究や実証研究を行っている。高いデータ解析技術を有しており、通常では捉えることが困難な、様々なデータの背後にある特徴や関係性を分析・可視化し、その実態を把握する支援を行っている。

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